アディダスフィンランドのヴィンテージジャージのご紹介です。
ヴィンテージのアディダスはヨーロッパ生産のものが多く、
アディダス発祥の地、ドイツの西ドイツ製を始め、フランス、ハンガリー、
オーストリア、スペイン、イングランドなどが存在します。
生産国によって様々な特色があり、特徴によってはそれを見ただけで生産国も
判るほどのものも存在します。

その中でもフィンランド製ですが、この生産国の特徴としては寒冷地向けの
モデルが多く、スキージャケット的なモデルや、ジャージの形状をしていても
厚めの素材などが使用されている、保温性の高いものが多く作られている傾向が
ありますが、その辺を踏まえて今回のモデルを見て頂きたいのです。

まずシルエットはアディダスフランスのVENTEX社製モデルにも存在する、
ジャージ下部に片方だけポケットが付いた、片ポケットモデルに似ています。
ただしフランス製のモデルですと胸のトレフォイルの多くは刺繍タイプ、
今回のモデルはプリントタイプのトレフォイルで、形状はユーゴスラビア製の
ヨーロッパトラックモデルと似ています。
ジップはどうでしょうか？ポケットに付いたジップはYKK製で、
比較的にどこの生産国でも使用されているものですが、
メインジップはOPTI製でドイツラインの生産国が多く使用しているジップです。
唯一のオリジナルな箇所はタグだと思うのですが、どうでしょうか？
でも、ただ単にタグにFINLANDの記載があると言うところで、
それをオリジナルと言って良いのか悩むところですが。

見て頂いた通り、このモデルはかなりレアなフィンランド製になるのですが、
前回ご紹介したイングランド製と同じく判る人だけが判る、
薄っすらと稀少さを感じる玄人好みのモデルだと思います。

最後にクリスマスにはサンタと言うことで、それに所縁のあるフィンランド製を
ご紹介した。。。訳では無く、紹介しようと思っていたフィンランド製モデル
を準備していたら、ズルズルと遅くなり今日になったと言う訳でした。
でも偶然でもたまにはこんなタイミングも良いですよね。