フランス、USA製のATPモデルはとても有名ですが、
ヴィンテージアディダスの中でも有数の生産国となる西ドイツ、
しかしATPモデルとなると何故かフランス、USA製よりも知られておりません。
その理由は明確ではありませんが、おそらくはフランス、
USA製、共にモデル、タイプ数やカラーバリエーションが多彩で、
実用やコレクションにも適していると思いますが、
その両国生産ATPモデルに比べてモデル数やカラーバリエーションの少なさ
(現在知られている限りでは)が原因となっているような気がします。

そこで今回は西ドイツ製ATPモデルを知ってもらい、
その良さを分かって頂きたく2モデルをご紹介させて頂きます。

レッドベースのモデルはフロント、バックプリントも付く稀少タイプ、
ジャージの襟首が無い所などはフランス製やUSA製と全く同じ作りです。
ちなみにこのバックプリントのデザインは他のモデルにも使用されている事があり
時々目にする事がありますが、オーストリアに存在するスポーツ施設(クラブ)
の名前のようです。

グリーンベースのモデルは他の生産国モデルにも存在するカラーと
同じものが使用されています。
アディダス、プーマのヴィンテージジャージ全てに言える事ですが、
グリーンベースのモデルは人気が高く、このカラーと言う理由だけで
同一モデルでも他のカラータイプよりも価格が高くなる事もあります。

今回の両モデル共にフランス製、USA製とシルエットは大きな違いはありませんが、
胸に付くトレフォイルだけは西ドイツ製の中でもメジャーモデルの
曲がりポケットモデルと同じワッペンタイプのトレフォイルが使用されています。
ワッペンタイプのトレフォイルは西ドイツ製の大きな特徴ですので、
西ドイツ製らしいATPモデルに仕上がっているのでは無いかと思います。

今のところは多くのモデルやカラーバリエーションが見つかっていない
西ドイツ製のATPモデルですが、もしかしたらこれから先に未発見モデルなどが
発見されて、フランス、USA生産の同様に人気が高騰するかも？
などと言う妄想を個人的にする時もありますが。。。
これを見て気になられた方は西ドイツ製ATPモデルを他でも探してみて下さいね。