ブラックのボディに3本ラインはマスタードカラーとヴィンテージ好きな方が
好きそうな配色、作りは一見するとユーゴスラビア製や香港製などの代表でもある
ヨーロッパトラックモデルに似た作りですが、それと同一モデルとしては着丈に
対しては身幅などがゆったりしているような気も致します。

またそのモデルの生産国を判別する為のポイントのタグやジップも
少々変わっています。
タグは西ドイツ製タグにも少し似ていますが生産国表記は無し、
またマテリアルの表記もございません。
ジップはLとのみ刻まれていますが、これは他ではあまり見かけないジップの
タイプだと思います。

マテリアル表記がないのでマテリアルの判別が難しいのですが、
触ってみると少し厚みのある生地で通常のユーゴスラビア製の
ヨーロッパトラックの生地とは異なります。
香港製のヨーロッパトラックなどで存在する表面生地と裏地の色が異なる
厚みのあるタイプでは同じような触り心地の生地が存在します。
ただしこのモデルが香港製の生地と同じかどうかは明確には判別が出来ません。

さらに付け加えるとこのモデルに付くタグの多さにも驚きます。
通常のメインタグにサイズ表記タグが付いておりますが、ジャージの裏地
両脇に全く同じサイズ表記のタグが付いています。
ちなみに他のモデルでも複数のタグが付いたモデルは存在します。
例えば80年代のフランスVENTEX社製の多くのモデルはメインタグの他に
裏地脇部分にサブタグが付いています。
さらに80年代のUSA製アディダスのジャージのGORE-TEXモデルではメインタグ
の他にGORE-TEX表記のサブタグが裏地に付いています。
ただし基本的には２種類ぐらいのタグしか付かないので、3個もタグが付いている
モデルはかなりめずらしいと思います。

めずらしい箇所が多い不思議なモデルではございますが、見た目もクールで
着用して頂くにも好ましいモデルだと思います。